課題を共有し、東北全体の盛りあげへ【中同協東北ブロック】2017年度事務局員研修交流会を開催

 中同協東北ブロック事務局員研修交流会が1月31日に福島市にて開催され、東北6同友会より23名が参加しました。

 東日本大震災から7年、各県の地域経済の現状や企業経営の課題などを共通認識として確認しあうこと。同友会づくり、事務局づくり、会員との関係など、事務局員としてのさまざまな悩みや課題を話しあい、経験を交流しあうこと。各県のさまざまな課題を交流し・学びあい、自らの活動の糧とすること。ブロック内の交流を深め、今後の共同活動のために生かす素地を育てること、を目的に行われました。

 報告者の一戸大祐・宮城同友会事務局長からは、「震災6年後、復興・再生の現状と課題、 特に沿岸地域の経済状況・企業経営の課題を中心に」と題し報告。沿岸部の基幹産業であった水産業の復旧の見通しの立たない現状、補助金による過剰投資、東北全体の人口減少の影響など、これまでの手法が通じない中での会員各社の奮闘ぶりが報告されました。

 続いて、「事務局員として担当地域・企業の問題を、どのように考えて取り組んできたか」をテーマに、佐藤智明・福島同友会事務局長が報告しました。グループ討論では、さまざまな問題をどのように考えて、課題に取り組んでいくかをテーマに、幅広く議論しました。

 各同友会とも会員増強は外せない課題であり、経営指針、社員教育、共同求人、エネルギーシフトなど、同友会での学びの実践が不可欠であることを再確認しました。

 事務局員の悩みを出しあい、気づきと勇気を得、今後役員とも連携して東北全体をみんなで盛り上げて行こうと決意を新たにした研修交流会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 2月 15日号より