1人ひとりの違いを認めて【愛媛同友会】

 3月29日、愛媛同友会求人教育委員会主催で合同入社式及び新入社員研修を開催しました。今回新入社員は16社41名の参加となり、参加人数としては過去最多となりました。愛媛同友会としては今回で計242名の新入社員を迎えることができました。人の採用と教育は中小企業の抱える大きな問題の1つです。採用しても入社式を行えていない企業もあります。そういったなかで、愛媛同友会は「ひとりぼっちにしない」を合言葉として、会社の垣根を越えた同期意識の形成も目的の1つとして2012年度から合同入社式と新入社員研修を開催しています。

 第1部の合同入社式では田中正志・代表理事から、「1日の起きている時間の半分は仕事です。その仕事が有意義なものになっているかどうかはとても重要です」と開会あいさつがあり、関口邦央・愛媛県経済労働部産業支援局長からの来賓祝辞がありました。新入社員全員の名前を読み上げて紹介し拍手で迎えました。(株)ハートと生活協同組合コープえひめの新入社員から代表で決意表明があり、昨年度の合同入社式参加の星企画株式会社の先輩社員から激励の言葉がありました。

 第2部の「ともに働くよろこび」と題した記念講演では山本万喜雄・愛媛大学名誉教授・聖カタリナ大学教授が、「人は一人ひとり違いその違いを認めることの大切さ」「社会人になることで今まで出会うことのなかった人々を多く接することになること」など、そうした変化のための心構えなどを話しました。新入社員にはもちろん、各引率者にも深い学びになる講演だったとの声がありました。講演後は今村暢秀・求人教育委員長から謝辞があり、記念撮影を行い、昼食交流会へと移りました。

 昼食交流会では各社分散し新入社員をグループ分けし、引率者もグループに入って交流の機会としました。

 第3部は新入社員研修です。一般的なマナー研修ではなく、堀田真奈・NPO法人ワークライフ・コラボ代表理事を講師に「共に学び共に育ち合い、絆をつくる」を目的として、合同だからこそできる他者との交流を重視しながら、「中小企業で働くということはどういうことか」「仕事とは何か」などをグループワークで行いました。特に反響があったのは学生と社会人の違いを認識するためのワークで、「学生時代とは違うんだ」と改めて感じられたと感想がありました。

 最後に閉会あいさつを清水栄治・求人教育委員会副委員長が行い2018年度の合同入社式及び新入社員研修は幕を閉じました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 4月 15日号より