都道府県別でみる企業の売上高平均・付加価値率

 都道府県別で各企業の売上高の合計と1企業あたりの売上高、付加価値率を調べてみました。まず全国約359万社の売上高の合計は約1,603.5兆円にも及びます。1企業あたりの売上高の平均は約4.6億円となっています。付加価値率は18.4%となります。

 都道府県別にみると、売上高合計ではやはり大企業が集中する東京都が第1位。実に735.4兆円にも及び、シェアでは45.9%にもなります。第2位は大阪府で147.2兆円(9.2%)、第3位には愛知県で111.5兆円(7.0%)でした。東京に一極集中していることがよくわかります。

 1社あたりの売上高平均を見てみます。第1位は東京都で19.1億円、第2位大阪府5.8億円、第3位が愛知県で5.5億円となりました。全国平均の4.6億円を上回っているのはこの3つ。東京都を抜いた46道府県の平均は約2.2億円となっています。

 付加価値率では全国平均は18.4%ですが、東京が最下位で14.8%。愛知県が第46位で18.4%、大阪府が第45位で18.7%となり、売上高や付加価値総額合計が多いところが、付加価値率が下がっています。

 付加価値率が高い第1位は山梨県で30.1%、第2位が山口県と奈良県で28.9%、第4位が秋田県で26.3%、第5位佐賀県で25.8%とつづきます。トップ10には比較的人口が少ない県が名を連ねます。

 地域の中小企業が売上高は低いが付加価値の高い仕事づくりをして地域を支えていることがわかります。

「中小企業家しんぶん」 2018年 6月 25日号より