念願の経営者フォーラムを開催 第1回やまなし経営者フォーラム

 8月28日、第1回やまなし経営者フォーラムが会員、オブザーバーなど130名の参加者で開催されました。各地の同友会で実施されている経営研究集会を山梨同友会でも実施したいとの北原正倫代表理事の声掛けで5月から準備が始められ、開催に至りました。

道徳的な言葉でごまかさない経営

 広浜泰久・中同協会長の「人を生かす経営で自立型企業づくりを」テーマにした記念講演では、壮絶な労働争議を経ての「労使見解」との出合いや経営指針の成文化と全社的な実践にたどり着く経営体験が率直に報告されました。入会から現在に至るまで同友会の学びを具体的に実践し、真摯によい会社をめざす広浜会長の経営姿勢が参加者に深い感動を与えました。

 グループ討論では、3回のグループ長研修を経たグループ長が討論をリードし、道徳的な言葉でごまかさない経営、経営計画を社員と共に策定し、実践しきる経営者の責任、人が育つ環境づくりの重要性などの議論が交わされ、人を生かす経営の本質に迫りました。

 講演後の全体会では、経営労働委員会や共育委員会、経営相談室などの専門委員会の活動も紹介され、例会だけではない多様な同友会の活動も紹介し、広く参画を呼びかけました。また増強活動を推進する「仲間づくり委員会」からは、今年度中に400名の会勢を必達し、中同協50周年に合わせ全国会員5万名をめざすことも宣言されました。

 懇親会では、甲府市産業部長や甲府商工会議所会頭、地元金融機関の幹部など大勢の来賓が参加し、山梨同友会への期待を祝辞で述べました。

来年以降は分科会を設置

 田中昇実行委員長は運営に携わった10名の実行委員を労いながら「この経営者フォーラムを山梨同友会のメイン行事として成長させ、県内経営者の経営課題に広く応えられるものにしていきたい。次年度以降は分科会も設置し、参加会員も増やして増強活動にもつなげていきたい」と決意表明と謝辞があり、閉会となりました。

 当日は入会対象者10名が参加し、3名がその場で入会申し込みをしました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 9月 15日号より