正副代表理事、支部長、事務局長が共に学ぶ【関東甲信越ブロック代表者会議&支部長交流会】

 7月28日に予定されていた中同協関東甲信越ブロック支部長交流会が台風により順延となり、9月7日~8日関東甲信越代表者会議を拡大して併催としました。正副代表理事、支部長、事務局長がともに学ぶ1泊研修会を栃木同友会設営で道の駅ろまんちっく村のヴィラ・デ・アグリで開催し、10同友会および中同協から58名の参加がありました。

 1日目は、第1部に関東甲信越代表者会議を開催。各同友会の活動交流を行い、全国的に災害などが多くなる中で、行事などの順延の予備日を設定することや、条例では行政が中小企業の声を聞くようになったなど各同友会の事例をもとに話しあいました。

 第2部では、関東甲信越ブロックの大研修会を開催。「地域における中小企業の異業種連携事業展開―少子化生き残りの企業連携戦略」として、栃木同友会会員の古澤正巳氏(発達障害者免許取得支援校(株)鹿沼自動車教習所代表取締役)と福田由美氏(NPO法人CCV学園・理事長)より基調報告がありました。過疎地における受講生の確保のために、発達障害者の免許証取得に活路を見いだし、NPO法人CCV学園との連携で発達障害者の免許証取得率を大きく改善させた取り組みで、発達障害者免許証取得プログラム(つばさプラン)の全国展開を図ろうと取り組みを進めているとありました。

 2日目は、支部長交流会を開催しました。まず「自主性を発揮する支部づくりと支部長のこだわり」をテーマに山梨同友会南支部長の三木仁氏((株)三木工務所代表取締役)が報告。会員企業が成長できる同友会活動にこだわり、経営理念を役員は必ず成文化すること、率先垂範で支部長が同友会と自社経営を不離一体のものとすることを強調しました。さらに、支部運営のポイントとして、民主的で自主的な運営を心掛け、幹事の意見を最大限取り入れた組織運営へのこだわりが提起されました。

 つづいて「支部解散の危機から悲願の50名越え アッパー50プロジェクト」をテーマに東京同友会理事・中野支部支部長の松本太郎氏((株)文寿堂・代表取締役)が登壇。60代以上のベテラン会員と若手会員のコミュニケーションに課題を抱えていた状態で支部長に就任した松本氏は、会員訪問をしながら支部活動への協力を仰ぎ、会員同士がお互いの役割を尊重し、活動できる支部づくりを報告しました。

 その後「増えて減らない活力ある支部をつくるには?」をテーマにグループ討論を行い、参加した支部長からは支部運営の悩みも率直に交流されました。

 2日間の研修を通して、参加者同士が励ましあい、共に5万名達成をめざそうと確認して閉会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 10月 5日号より