社員教育や地域連携など3省と懇談 第2回省庁と中同協との情報交換会【中同協】

 10月12日、東京にて中同協共同求人委員会と社員教育委員会は、文部科学省、厚生労働省、経済産業省と、共同求人活動やキャリア教育の取り組みについて懇談しました。

 文部科学省からは、伊藤史恵・生涯学習政策局参事官、久保田達也・生涯学習政策局生涯学習推進課長、廣野宏正・生涯学習政策局生涯学習推進課 専修学校教育振興室室長ほか計7名、厚生労働省からは、菱谷文彦・人材開発統括官付若年者・キャリア形成支援担当参事官室企画官、経済産業省からは、木村拓也・経済産業政策局産業人材政策室総括補佐が参加。中同協からは小暮恭一・共同求人委員長、川中英章・副委員長、梶谷俊介・社員教育委員長、佐々木喜興・副委員長、小島秀孔・副委員長、そして、担当事務局員5名が参加しました。

 懇談では、まず「企業での定着を意識した社員の再教育」をテーマに、企業による社員教育の現状と課題、その後各省庁からそれぞれの政策内容など意見交換を行いました。

 その中で、キャリア教育には、「企業」主導型と「本人」主導型の2通りあり、特に「本人」主導型では個人の気づきによるものが大きく、学校教育においての労働・職業観を育むキャリア教育や、リカレント教育などの社会的な教育が必要であるとの意見が出されました。

 次に「学校と地域企業との連携」をテーマに、川中氏から広島同友会の活動事例について、また梶谷氏からは岡山同友会の同友会大学など地域に根ざしたキャリア教育について報告がありました。意見交換では、企業・行政・教育機関が広くかかわることで、地域の連携を強め、生活と学びが密接につながることについて認識を深めました。

 今回の意見を各省内で共有し、今後も定期的に懇談会を設けることを相互に確認し、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 11月 15日号より