働く環境づくりのガイドライン~試験運用踏まえ検討進む【中同協経営労働委員会】

 中同協経営労働委員会では、「労使見解」をベースにした就業規則の作成・見直しや働く環境改善の取り組みを通して、経営指針の全社一丸での実践につなげることなどをめざして「働く環境づくりのガイドライン」(仮称、以下「ガイドライン」)の作成を進めています。

 4月に「ガイドライン試案~経営指針を全社一丸で実践するために~」を発表し、各同友会に試験運用をよびかけました。併せて5月から6月にかけて全国7会場で「ガイドライン」の説明会を開催。計39同友会・中同協から261名が出席しました。

 4~8月に行われた試験運用には、25同友会86社が取り組みました。試験運用に取り組んだ企業からは「『労使見解』を基軸にした同友会らしい考え方で共感した」(島根)、「これまで考えていなかったことに気づいた」(大阪)、「社員からの感想を聞き想像以上に反応がよかった。将来ビジョンが描け一歩を踏み出すきっかけとなった」(香川)など多くの感想が寄せられました。一方で「量が多すぎて見ただけで敬遠してしまう。もっと簡素なものが必要」「誰を対象にしているのかが不明瞭」などの指摘もありました。

 試験運用の結果を踏まえ、9月14日の中同協経営労働委員会では「ガイドライン」の内容や今後の取り組みなどを論議。「ガイドライン」の総合版および普及版、「1人でも雇用したら就業規則を作成しよう」ブックレット(いずれも仮称)などの作成を進めることが確認されました。

 現在ガイドライン作成プロジェクトでは今年度内の完成をめざして検討が行われています。

「中小企業家しんぶん」 2018年 11月 25日号より