神奈川同友会事務局が横浜市より表彰~若者の就労訓練に協力【神奈川】

 11月26日、横浜市こども青少年局長室にて、「平成30年度横浜市困難を抱える若者の就労訓練協力団体」として、神奈川同友会事務局がこども青少年局長表彰を受けました。

 この表彰は「社会との接点が少ない」「コミュニケーションが苦手」「働いていく自信がない」など就労に対するブランク、つまずき、就活に踏み出せない若者(15歳~39歳)の就労訓練を3年にわたり協力し、若者の職業的自立に多大な貢献をしたその功績による受賞です。

 困難を抱える若者の就労訓練とは、厚生労働省から委託を受けた地域若者サポートステーションと地域の支援機関や民間団体が連携をとり、若者の就労体験を行う支援です。

表彰式では、神奈川同友会事務局を含め3団体の表彰状授与が行われ、その後、局長を囲み、地域若者サポートステーション職員、市職員も加わり、各受賞団体の取り組みについて懇談する場面もありました。

 神奈川同友会事務局では、3年間で9名を受け入れ、その内1名が同友会会員の会社で正社員として就労しています。就労訓練の内容は訓練者本人の能力に合わせ、能力を最大限に生かし、自主的に動くことができるようサポートすること。訓練終了時に訓練生へフィードバックを実施しますが、神奈川同友会事務局ではできる限り毎日、丁寧な支援をすることで、より視野が広がり適性に合った就労訓練を行っています。

 たとえば、正社員として就労できた人の場合は、訓練者の名刺をつくり、一緒に例会に参加し名刺交換を体験しています。名刺交換先のホームページを調べ、気になる会社があるという訓練者からの申し出から、相手先へのメールのやり取りの仕方を教える一方、相手先へはメールが届く旨を伝えるという、きめ細かい後方支援が就労に結び付きました。

 「人と出会う場面を設定し経験をしてもらうことで訓練者自身の価値観に変化が現れます。多様な方々と共に成長させていただきました」と語る神奈川同友会事務局員の熱い思いが、行政と一緒に活動する就労訓練の原動力になっています。

「中小企業家しんぶん」 2019年 2月 5日号より