会社企業数が減少する都市部と減少を抑える傾向の地方部

 平成28年経済センサス活動調査の調査結果がでました。概況では、日本全体の売上高は約1624.7兆円とあり、企業等数は385万6,457企業でした。2年前の2014年は409万8,284企業ですので、2年で24万1,827企業も減少していることがわかります。事業所等数では2016年は557万8,975事業所。2014年は592万6804事業所ですので、2年で34万7,829事業所が減少しました。

 同友会の対企業組織率で活用しているデータは、そのうち企業等数の中の会社企業という区分です。2014年に175万71社で、2016年には162万9,286社となり、実に12万785社が減少しました。

 都道府県別にみると、すべての都道府県で減少しています。企業数の増減でみると東京都が2万4,242社の減少で第1位、大阪府、神奈川県、愛知県とつづき、都市部での企業数の減少が見られます。減少率をみてみると、熊本県と東京都が-8.9%となっています。逆に最も減少率が少ないのは沖縄県で-3.1%。岩手県が-3.8%、和歌山県が-4.1%、青森県、佐賀県、福井県が-4.2%とつづいています。企業数は減少していますが地域のインフラである中小企業は、地方で企業の減少を抑えている傾向が見られます。

表 都道府県別会社企業の増減と減少率

「中小企業家しんぶん」 2019年 2月 25日号より