農業経営者帯広に集う 全道農業関連部会交流会inとかち【北海道】

 北海道同友会は7月12日、「全道農業関連部会交流会inとかち」を帯広市内で開き、北海道各支部や静岡同友会、愛知同友会の農業経営者や地元の農業高校生など370名が集まり、最新の農業技術などを学びました。

 交流会の準備をした前田茂雄実行委員長は歓迎のあいさつで「部会設立30周年を記念して交流会を誘致した。スローガンは『破壊と創造』と掲げた。同友会の農業者は変革の気概が溢れている。現状に甘んじたら創造的な仕事はできない。今日は高校生も参加しているが、皆さんが私たちの希望だ」と語りました。

 ファームノートホールディングスの小林晋也社長の記念講演の後、参加者は9つの分科会に分かれてそれぞれの農場までバスで移動しました。「牧場の価値づくりと発信」「ロボットトラクターの導入」「ワインづくり」「GAP・HACCP・ISO」などの特色ある内容です。

 「希少価値・高付加価値戦略」の分科会では石田めん羊牧場代表の石田直久氏が報告しました。「サウスダウン種の羊が抜群においしい。ほかの種類の羊は肉量が多くとれるが、私はこれを中心に生産にしていきたい」と希少種にかける意気込みを牧場で語っていました。

 同交流会の設営を担当したのは、とかち支部農業経営部会。北海道同友会には10支部あり、そのうち8支部で農業経営部会が活動しています。とかち支部には農業経営者が160名加入し、その多くが農業経営部会で学んでいます。

 同部会は北海道同友会の農業経営部会の中でも最も規模が大きく、農業政策、農業環境、六次化・販路開拓、農業新技術、農業経営・法人化など、6つのテーマで学んでいます。

「中小企業家しんぶん」 2019年 8月 15日号より