地域課題と真正面に向き合う 北海道・東北ブロック支部長・地区会長交流会in福島(白河)

 7月25日~26日、「北海道・東北ブロック支部長・地区会長交流会in福島(白河)」が開催され、藤田建設工業(株)(藤田光夫代表取締役会長、福島同友会理事長、中同協副会長)が運営する「スパホテルあぶくま」を会場に総勢88名が参加しました。

 1日目はエネルギーシフト実践施設の視察からスタートし、座学だけではない「見る・体験する」が盛り込まれた企画内容となりました。フレスコ(株)の菊地逸夫氏(福島同友会)は「積極的危機管理経営」をテーマに、同友会で学んだ「諦めないこと」「価値判断基準」「自分で見解を持つこと」「優先順位を付けること」「常に何のためにかを振り返ること」を報告しました。

 2日目は北泉開発(株)の曽我部元親氏(北海道同友会)が「人口減少地域で会員組織率13・5%!~太陽は東から昇る」をテーマに、地域課題であるエゾシカ駆除を中長期視点に立ち、地域資源・地域食材としてのエゾシカへと変化させていく取り組みを報告しました。

 交流会のまとめでは、守和彦中同協副会長(北海道同友会代表理事)より、「同友会で悩んでいることを率直に話すことは危機管理経営そのものです。また、地域課題と真正面に向きあう同友会運動は息の長い運動です。その運動を牽引するのは皆さん一人ひとりです。景気や情勢が厳しい中でお互いを知り、交流し、会員数を増やすことができるのは同友会です。全国5万名会員の達成に向けて実践しましょう」と語りました。

 例年以上に地域視点が強い交流会となり、「中長期的に時間軸を持つこと(企業、地域、同友会)」「危機を危機と感じていないことが危機であること」などを確認しました。また、共通言語、共通体験を持つ支部長、地区会長同士だからこそ話せる内容がたくさんあることも確認した交流会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 8月 25日号より