「労使見解」の実践を地域に広げよう~経営労働問題全国交流会in岩手に215名【中同協】

 8月29~30日、「人を生かす経営の実践を地域の隅々にまで広げよう」をスローガンに2019第6回経営労働問題全国交流会が岩手県盛岡市で開催され、39同友会・中同協から215名が参加しました。

 冒頭、開催地を代表して田村滿・岩手同友会代表理事、主催者を代表して広浜泰久・中同協会長があいさつ。来賓の戸舘弘幸・岩手県商工労働観光部部長より祝辞が述べられました。

 続いて問題提起として林哲也・中同協経営労働委員長が登壇。「私たちに求められる『地域に生きる中小企業づくりへの覚悟、そして実践』~同友会らしい企業づくりを阻む『3つの壁』~」のテーマで、「学び方が『本質』に向かいあっているか」、「心底、責任を持って『社員を信頼する覚悟』を持っているか」などを提起しました。

 事例報告では宮城同友会副代表理事・経営労働委員長の玄地学氏(東洋産業(株)代表取締役)、共同求人委員長・大崎支部副支部長の引地豊氏((株)国本代表取締役)が「『経営指針実践運動』と『共同求人活動』の到達点と課題」、香川同友会理事・社員教育委員長の田部智章氏((株)タナベ刺繍代表取締役)が「点が線となる『人を生かす経営』の総合実践~考え方が変われば行動が変わる」のテーマで、それぞれの同友会や企業の実践を報告、グループ討論で意見交流をしました。

 夕食交流会では盛岡さんさ踊りも披露され、地元会員企業の食材を堪能しながら交流を深めました。

 2日目は、岩手同友会相談役理事の水戸谷完爾氏(東日本機電開発(株)取締役会長)、岩手同友会副代表理事・経営労働委員長の水戸谷剛氏(同代表取締役)が「自主性が自然に発揮できる企業、同友会をめざして~人を生かす経営の精神の継承はすべてを受け入れること~」のテーマで特別報告を行いました。

 山田茂・中同協経営労働副委員長は、「今こそ『働く環境づくり』の運動を推進しよう~経営指針を全社一丸で実践するために~」のテーマで問題提起。「働く環境づくりは経営者の覚悟次第」と全国での取り組みを呼びかけました。

 参加者からは「改めて『労使見解』についての思いが深まりました」「具体的な実践方法、そして経営者の覚悟を学びました」などの感想が寄せられました。

 交流会終了後、中同協経営労働委員会が開催され、33同友会・中同協から83名が参加、委員会の諸課題の推進などについて論議しました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 9月 15日号より