「令和維新」~大自然の中で初心に戻り次代の経営力を創る~第26回 経営フォーラムinいさはや【長崎】

 「『令和維新』~大自然の中で初心に戻り次代の経営力を創る~」をテーマに、長崎同友会は、10月19日国立諫早青少年自然の家で経営フォーラムを参加者268名で開催しました。

 全国に28ある国立青少年教育施設での経営フォーラムなどの大会開催は初めてとのことで、施設側も先進事例になると全面的に協力を得て、前日の設営・翌日の撤去を実行委員が行い、当日は分科会終了後には参加者が協力し懇親会場までのテーブル運びを行う、来賓も分科会から参加するなど、まさに「前代未聞」といえる内容でした。

 第1分科会のテーマは「人財発掘と確保」。長崎ウエスレヤン大学の学生を報告者に招き、会員でもある佐藤快信学長がコーディネーターとして学生の仕事観の本音を聞くことで、会員も大きな気づきを得ることができました。

 第2分科会の報告者は、永江正澄氏((株)昭和堂代表取締役社長)。「経営改革力」をテーマに常に時代の変化に対応しながら一歩先をいく必要性を学びました。

 第3分科会は、佐賀同友会代表理事の谷田政行氏((有)谷田建設代表取締役)が「事業承継」について報告しました。

 第4分科会は、会員の安井忠行氏((同)HRC代表社員)が「NPO法人長崎バリアフリー推進協議会理事長」という立場で報告し「ダイバーシティ経営」について学びあいました。

 第5分科会は、同じく会員の谷信一郎氏((株)恵比寿組代表取締役社長)が「経営指針」の重要性について熱く語りました。

 記念講演は、地元諫早市在住のパラリンピック車いすマラソン銅メダリスト、副島正純氏による「『次代への挑戦』~今、私にできること~」。23歳の時、家業の鉄工所での不慮の事故により突然車いす生活を余儀なくされた副島氏が困難に負けず、常に挑戦し続けている姿は大きな感動を呼びました。

 自然あふれるすばらしい環境の中で、自分自身を見つめ直す非常にいい機会だったという声が多く聞かれるとともに、今回得たものを今後に生かすという決意が交わされた経営フォーラムでした。

「中小企業家しんぶん」 2019年 11月 15日号より