本気の実践~地域づくりの本流へ踏み出そう~第30回経営研究フォーラムを開催【富山】

富山同友会の第30回経営研究フォーラムが11月13日、富山県民会館にて行われました。

「本気の実践~地域づくりの本流へ踏み出そう~」をテーマに、経営理念の実践に向けて、あらためて自社の現状や今後の経営環境を見つめ直し、優先すべき経営課題を明確にし本質に踏み込んだ質の高い論議と深い学びの場とすることを目的に開催、188名が参加しました。

記念講演は、レオス・キャピタルワークス(株)代表取締役社長・最高投資責任者の藤野英人氏が「成長企業の条件とは?~投資家、起業家視点からの地域づくり~」をテーマに講演しました。

多くの企業とかかわってきた経験に基づき、今後のビジネスは社会に開いている穴に気づきそれを埋めること。穴とは高齢化・空き家・介護・後継者や人手不足・防災など社会課題や矛盾のことで、穴が埋まればいい社会になる。世の中に不足していることやどうすればよくなるかを考える力が必要と、参加者に熱く語りかけ全員が大きな気づきを得る機会となりました。

その後、第1分科会「人を生かす経営が、時代の要請にこたえる企業の条件(SDGs)」松岡秀紀氏(一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター特任研究員)、第2分科会「働きたくなる、継ぎたくなる会社づくりは、今、ココから」林哲也氏(香川県ケアマネジメントセンター(株)代表取締役)、第3分科会「共に育ちあい豊かな運び手として社会に貢献する企業」川端章代氏(川端運輸(株)代表取締役)、第4分科会「新たな挑戦で真の成長企業になるためには?」富山同友会会員3名、以上の4つの分科会でさらに学びを深めあいました。特に第4分科会は初の試みとして、若手会員3名が新規事業構想をプレゼンし、藤野氏より成功の可能性を含めて率直なアドバイスがあり、実践への決意を固めました。

それぞれの立場で本気の実践に踏み出すきっかけのフォーラムになりました。

各分科会の参加者の感想(一部紹介)

第1:日常業務に直結するか分からなかったが、グループ討論でSDGsは自社でも生かせるとわかった。
第2:信用と信頼→新しい定規を学び、現状確認→10年ビジョン→未来年表と、今やることを学んだ。
第3:共に学ぶ姿勢が人を育てる。自分自身も学び、行動をともにする。そのことから、信頼関係は生まれると痛感した。
第4:自社のスキルや人材などの資源を活かして、新規にできることはないか、挑戦の重要性を認識した。

「中小企業家しんぶん」 2019年 12月 15日号より