SNS利用率は―世代間で異なるSNSアプリ

総務省情報通信政策研究所では、「平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を2019年9月に発表しました。同報告書では、情報通信メディア・器機の利用時間や、各種サービスの利用率、メディアの利用目的とイメージなど幅広く調査し、報告をまとめています。

主なメディアの中では、テレビ(リアルタイム)視聴の平均利用時間が最も長く、平日は約2時間37分(156.7分)、休日では約3時間40分(219.8分)となっています。インターネットの平均利用時間がこれに続き、平日は約1時間52分(112.4分)、休日が2時間26分(145.8分)であり、ともに一貫して増加しているとの結果でした。

合わせると、テレビとネットで平日4時間30分程度、休日では6時間程度メディアに費やしていることになります。インターネットの利用別では、平日はメールが最も長く30.8分、次いでソーシャルメディアが26.7分となりました。休日では、動画投稿・共有サービスが36.6分、次いでソーシャルメディアが35.6分となり、動画投稿・共有サービスが初めて最も長くなりました。

主なSNSの利用率を全世代でみると、LINEが最も高く82.3%。YouTubeが75.7%、Twitterが37.3%、Instagramが35.5%、Facebookが32.8%でこれに続きました。世代別や男女別でSNSの利用率を見てみます。LINEは全世代で多いですが、一番利用率が高いのは20代、実に98.1%が利用しています。YouTubeは10代~20代で利用率が9割を超え、40代以降から利用率が下がります。Twitterは20代で76.1%と利用率が高いですが、30代以降はそれほど利用していない傾向にあります。Facebookは、30代で49.8%と最も高く、20代でも47.4%となっていますが、10代になると17.0%となり、利用率が低くなっています。

Instagramは10代20代で利用率が高く、女性が42.8%となっています。TikTokは全体では10.3%と利用率は高くありませんが、10代で39.0%と高い利用率となっています。

表 平成 30 年度主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)

「中小企業家しんぶん」 2020年 2月 25日号より