福岡同友会は、今年度会員数2500名という大きな目標を立て、会員増強を進めています。
2020年1月時点で2261名と、目標へはまだ大きな開きがありますが、各支部や委員会にて、例会やブロック会・同友会を知る会などに積極的なゲスト誘致を進めており、また、1月に県下6カ所にて開催された新春講演会にも多くのゲストに参加いただきました。
「福岡を日本一中小企業が元気なまちに」をスローガンに、最後の最後まで諦めることなく、日々増強を進めています。
今回は県下全21支部の中で、福岡市で活動する2支部と、県の会員増強部の取り組みを紹介します。
福友支部では、期首より20名の増員を、そして、連続入会を225カ月も続けられています。福友支部では、通常の支部例会に加え、同友会を知る会を毎月定期開催し、体系立てられた増強をチームで行い、長年結果を残され続けています。
また、博多支部では、フェイスブックを活用した広報戦略で多くのゲストを例会や同友会を知る会に誘致し、そこからの新たな入会もあり、期首より12名の増強を達成しています。
会員さんからよく聞こえる「同友会そもそもの認知が薄い」という意見を、フェイスブックなどのSNSを活用したいわば空中戦略で補い、増強につなげています。
県の会員増強部では、「マンパワーだけに依存しない、組織としての増強」を進めています。
会員増強の垂れ幕を作成
これまでの増強(仲間づくり)は、会員が自主的に知りあいの方を例会や「同友会を知る会」にお誘いするという方式が中心でした。
これらの方法が仲間を増やすために最も効果的なのは間違いありません。
しかし、一方でゲストをお誘いする会員個人の力に大きく依存したやり方であり、会員それぞれのモチベーション次第で結果が変化する、いわばナマモノの増強と言えるのではないでしょうか。
これらを解決するには、上記の博多支部などが活用するフェイスブックなどのSNSが効果的ではないかと考えました。
SNSは「同友会を認知し興味を抱いてもらい、その後、例会や『同友会を知る会』などに参加いただくためのルートを伝えるツール」と言えるのではないかと考えます。
すでに、同友会ホームページなど、同友会を浸透させるためさまざまな方策がとられていますが、ホームページを見ていただくためには、基本的には検索サイトで探さない限りたどり着くことができません。簡単に言うと、すでに同友会を知っている方しかホームページは見ることができないのです。
一方、フェイスブックなどのSNSのよさは、日常のコミュニケーションの延長線上に同友会との出合いと接触の機会をつくることができることにあります。
SNSの活用により、同友会に興味を抱いた方からのアクションはもちろん、同友会がすでに認知されていることは、ゲストのお声掛けの難易度を大きく下げるのではないでしょうか。
ただし、SNS運用には炎上などのリスクも孕(はら)み、そのリスクとどう向きあうかが鍵になります。
その対策として、広報・情報部と会員増強部にて「SNS作業部会」を立ち上げ、会員がルールの基にSNSを活用できるようガイドラインの策定に向け準備を進めています。
また、新入会員のフォローも、増強や会の発展には欠かせない要素になります。
例会などの出欠報告に活用するe.doyuの使い方をレクチャーする動画や、支部での取り組みをまとめたツールを新たに作成し、県内の会員に広く活用いただくことで、新会員の方々が自然に会の活動に参加できるフォロー体制を作ると同時に、それらにかかる労力も軽減したいと考えています。
これまで積み上げてきた福岡県の増強の流れをしっかりと踏襲しつつ、新たな方策を探り、会員の皆さんが増強を進めやすい環境を整え、会全体で目標の数字に最後まで挑んでいきます。
同友会づくり推進本部・会員増強部会長 豊島 圭
「中小企業家しんぶん」 2020年 3月 5日号より