【コロナに負けない!】こんな時だからこそ企業の魅力を発信する【山形】

 4月9日、山形同友会では共同求人委員会主催で「オンライン合同企業説明会」を開催しました。

 本来ならば、この日は「第1回合同企業説明会」を開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、やむなく中止となりました。

 しかし、参加企業が若い力を求めていることには変わりがありませんし、学校側からも「学生は今年度の就職活動がどうなるのか不安」という意見も聞かれました。

 そこで「何もしないわけにはいかない」と委員会で検討し、急きょZOOMを使用したオンラインでの開催となりました。

 最初に山形大学准教授の松坂暢浩氏、山本美奈子氏が「就活セミナー」と題し、学生向けに今年度の就職活動への取り組み方を報告しました。

 2人は、各種の合同企業説明会の中止が余儀なくされている中でも地元企業の採用意欲は依然として高いこと、今年度はウェブでの活動が中心になること、山形の中小企業の魅力などについて解説し、「山形の企業は幅広い事業を行っている。今日のような機会に視野を広げてほしい。メモを取りながら積極的に質問してほしい」と呼びかけました。

 その後、参加企業17社(動画のみの企業含む)が自社の説明と、チャットで受け付けた質問への回答を行いました。各社のプレゼンに対し、学生からは「○○業務は女性でもできますか」「アットホームとは具体的にどのような感じですか」「専門知識は必要ですか」といった率直な質問が答えきれないほど集まりました。

 今回は全国各地から学生の参加があり、延べ250名、最大83名が同時に視聴。終了後実施したアンケートでは97.3%の参加者から「参考になった」「大変参考になった」との回答があり、学生の関心の高さがうかがえました。

山形同友会では、普段通りには動けないこんな時だからこそ、地域の担い手になる若者を1人でも増やすため新たな切り口で共同求人活動に取り組んでいく方針です。

「中小企業家しんぶん」 2020年 5月 15日号より