【新型コロナ第2次会員企業影響調査速報】経営にすでにマイナス影響4割から6割に増加【中同協】

 新型コロナウイルスの影響が各方面で深刻化するなか、中同協では全国的な調査を3月に続き5月に実施しました。27同友会3,262社が回答し、マイナスの影響が出ている企業は4割から6割に増加したことがわかりました(図)。

 前回調査から「今後マイナスの影響が懸念される」と回答した企業の割合は減少しましたが、中長期も含めて何らかのマイナス影響があると捉えている企業割合は、いずれも9割にのぼっています。

 具体的なマイナスの影響として「商談遅延」、「予約キャンセルによる売上減や損失」、「イベント・展示会の中止や延期」など、緊急事態宣言による自粛要請でのビジネスチャンスの減少が多く指摘されました。その対策としては「運転資金の借り入れ」や「緊急融資制度の活用」、「持続化給付金や雇用調整助成金の利用」など資金面で対策をしながら、「新規受注の確保」、「生産・販売計画の見直し」など経営力強化対策を並行して進めていることが示されました。

 また、4月の前年同月対比の売上は6割の企業が「減少」しました。特に、「ほぼ変わらない」と回答した企業が3月調査時よりも減少し、売上が「減少」した割合が増加、とりわけ3割以上減と回答した企業が14%から24%と増え、時間とともに深刻度が増していくことが懸念されます。(7月5日号詳報予定)

「中小企業家しんぶん」 2020年 6月 15日号より