地域全体で若者を育てる 全国初「SDGs」の課題研究に包括連携協定締結

 6月24日、宮城県立白石高等学校(佐藤浩校長)、宮城同友会(玄地学代表理事)、東北財務局(原田健史局長)、白石市(山田裕一市長)の4者間による包括連携協定締結式が行われました。

 本協定は、白石高校が3年前から実施している「SDGs」を研究テーマとするゼミナールに、宮城同友会、東北財務局、白石市が学習テーマの提供や教育体制の協力をするものです。

 特徴的なのは1~2学年が希望する研究テーマごとに縦割りに班を組み1年間かけて取り組む点です。

 今後、宮城同友会は白石高校管内の白石蔵王支部を含めた県南4支部から会員企業を派遣し、研究テーマの提供や企業訪問の受け入れを行います。

 白石高校は進学高です。白石市は若者の多くが進学をきっかけに地元から離れ、そのまま戻ってこないという地域でもあります。

 本協定は宮城同友会の約30年間に渡る共同求人活動と2014年に制定した白石市中小企業振興基本条例の具体化の1つでもあります。

 「地域に若者を残し、地域全体で若者を育てる」、未来の種蒔きに取り組みます。

「中小企業家しんぶん」 2020年 7月 15日号より