コロナに負けない! 同友会の本質的な学びと実践を 企業変革支援プログラムの取り組み【香川】

 新型コロナウイルス感染症の影響により香川同友会では段階的に会活動を制限し、4月13日の緊急事態宣言以降は人が集まっての会合は可能な限りすべて中止、会活動はほとんどZOOMで開催されるようになりました。この間、支部の総会や役員会、県の総会はZOOMで開催され、ZOOMを活用した会活動が香川同友会内に浸透していきました。5月26日には緊急事態宣言が解除され、香川同友会も新しい基準での会活動の再開が翌日からスタートしました。

 そんな中、香川同友会高松第8支部では6月に開催される新入会員PR例会の打ち合せが6月2日にZOOM上で行われました。香川同友会の中でも普段から新入会員のフォローをしっかり行っている高松第8支部では、毎年「新入会員の出番づくり」「新入会員に同友会型企業づくりの指標を知ってもらう」ことを目的に企業変革支援プログラムを用いた新入会員PR例会を開催しています。今回の打ち合せでは、この企業変革支援プログラムをZOOM上でレクチャーしながら実際に手元のパソコンやスマホを活用してe.doyuで回答してもらい、自社の現状がどのようになっているかを共有しました。

 実際の例会報告も単に自社事業やサービスを紹介して終わるのではなく、企業変革支援プログラムから導き出された自社の「強み・弱み」「経営課題」「今後同友会で課題をどのように解決していきたいか?」を新入会員に報告してもらい、新入会員それぞれの課題の解決に向けて参加者とともにグループ討論で深めました。

 例年のPR例会を企画する中での企業変革支援プログラムの取り組みでは、読み合わせや紙面でのレーダーチャート表の記入を行っていましたが、それぞれの理解度の違いや、その後のe.doyu登録までに課題がありました。しかしZOOMを活用することで、企業変革支援プログラムの解説が具体的に共有でき、各自の理解度を確認しながら直接e.doyuに登録して打ち合せを進めることができるので、新規の登録数の増加と同時に同友会がめざす企業づくりを新入会員と一緒に考えることができました。

 新型コロナウイルスの影響下で同友会活動は大きく変化していくことになると予測されますが、同友会の本質的な学びと実践は今まで以上に深まっていくことが期待されています。

「中小企業家しんぶん」 2020年 7月 15日号より