コロナに負けない! 緊急WEB例会を開催 ポストコロナを生き抜く―Think Globally, Act Locally !【栃木】

 6月17日に栃木同友会緊急WEB例会第3弾が開催され、山梨同友会や群馬同友会からの参加者含め48名が参加しました。

 栃木同友会では、新型コロナウイルス感染症が拡大した3月以降アンケート調査や新型コロナウイルス関連のニュースの発行などを行ってきましたが、情報発信と同時に会員の知恵を出し合う交流の場が必要との声を受け、経営労働委員会を中心に緊急WEB例会を企画。5月に行われた第1弾、第2弾では資金準備についての学習会を行いました。

 第3弾となる今回は中同協企業環境研究センターの座長を昨年度まで務めていた吉田敬一氏(駒澤大学名誉教授)が「新型コロナ危機の構図とポストコロナの経営戦略」をテーマに今何が起こっているのか、これから何が起こるのか、そしてポストコロナを生き抜くための考え方を提起しました。(報告要旨8面に掲載)

 吉田氏は現在の状況を経済のグローバル化や消費増税不況などの要因が複合的に存在していると指摘し、それらを構造的に把握、分析し、本質をつかむことが重要であると強調しました。

 また、ポストコロナの生き残り策として、外部環境の分析や顧客ニーズの把握、それに応えるための自社の固有技術の見直し、社員との情報共有などを挙げ、経営指針の実践そのものであるとし、「仲間と互いに知恵を交流し、同友会の先達の経験に学ぶことで困難を乗り越えられる」と、憲章・条例推進運動などを通して地域づくりの担い手にと期待の言葉で結びました。

 ZOOMのブレイクアウトルーム機能を利用して行われたグループ討論では活発な意見交換が行われ、これからの時代を生き抜くには同友会型企業づくりに取り組むことの重要性が再確認されました。最後に、経営労働委員長の大江正孝氏が「当事者意識をもって実践すること、自社や自己の分析はひとりでは難しい、同友会の仲間と一緒に行いましょう」とまとめ、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2020年 7月 15日号より