今こそ共同求人の理念を広めよう【臨時中同協共同求人委員会】

 7月21日にZOOMにて、臨時中同協共同求人委員会が開催され、32同友会・中同協含め85名が参加しました。

 新型コロナウイルス感染拡大による影響により経済状況や雇用をめぐる環境が激変する中で、共同求人のあるべき姿とはなにかを討論し、今後の活動について情報交換を行いました。

 今回は新旧の中同協共同求人委員長より、これまでの活動ならびに今後のあり方について報告がありました。はじめに小暮恭一・前中同協共同求人委員長から、就任した2012年から現在までの共同求人活動の総括と自身の企業家としての変化、そして新委員長に受け継いでほしい思いについて報告がありました。

 次に、川中英章・中同協共同求人委員長から、その3つの思いを受け、共同求人活動は社会教育活動であり、同友会運動そのものであること、そしてこれから委員長として活動を推進するにあたり、(1)その意味を広く全国の同友会で共有できる場にする、(2)迷っている学生に人生の選択を提供するという2つの活動方針を掲げました。

 その後ブレイクアウトルーム機能を活用し、グループ討論を実施。討論発表では「この状況下で採用を継続する期待に応えるためにも、不況下でも採用が継続できる本当に強い企業体質をつくっていくことが大切」「共同求人活動は同友会運動そのもの。同友会として 活動の学びの時間を止めずに、経営者としてしっかりと1社1社責任をもった企業づくりをしていく」など、共同求人のあるべき姿について発言がありました。

 最後に佐藤全・中同協共同求人副委員長が「経営者にとって採用活動は毎年のことかもしれませんが、学生にとっては人生で1度きり。われわれが地域に責任を持つというからには、そのことをしっかりと腹に落として採用活動を進めなければなりません。就職市場によって活動の量や質を落とすことなく、各同友会そして全国の仲間と研さんし合いながら、共同求人活動を全国に広めていきましょう」とまとめ、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2020年 8月 15日号より