自社の事業価値をアップデートしよう 第37回定時総会を開催【山形】

 山形同友会は4月22日、第37回定時総会をTISカンファレンスルームで開催し、会場とオンラインで約100名が参加しました。

 冒頭、菅原代表理事は、「昨年度は新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、真っ先にオンライン活用の準備を重ね、4月のオンラインによる合同企業説明会、ハイブリッド形式での定時総会、会員の専門家による経営対策解説を動画にまとめて配信するなど、学びを止めずに活動をしてきました。

 6月からは支部例会も再開し、延期した経営指針づくりをスタートさせるなど、『1社もつぶさない』という思いでわれわれは何をすべきか考えながら進んできました。

 今年度のスローガンは『ポストコロナを見据え、自社の事業価値をアップデートしよう』です。これから経済の激変を避けては通れません。その中でわれわれが提供する価値をアップデートし、地域に根づかせなければなりません。社員の皆さんと新たな価値づくりをしていこう」とあいさつしました。

 第1部の定時総会では2020年度活動のまとめと決算報告、会計監査報告があり、承認されました。

 続いて、2021年度役員選出が行われ30名の理事と2名の会計監事を選出。2021年度活動方針案については菅原代表理事が「ポストコロナを見据え、自社の事業価値をアップデートしよう」のスローガンをもとに、「企業づくり」「経営環境改善と地域づくり」「同友会づくり」の8つを重点課題とした全体方針を提案しました。

 その後、5つの委員会の委員長と3つの部会の部会長が活動方針と計画を説明し採択され、続く2021年度予算案も拍手で承認されました。

 第2部の記念講演では、広浜泰久・中同協会長が「逆風を力に!共に未来を切り拓こう」と題してオンラインで講演しました。

 広浜氏は、ウィズコロナ・ポストコロナを展望するにあたり、新型コロナ感染リスクが続くことが予想され、V字回復は見込めずK字回復となることや米中対立、中小企業再編論について触れ、「われわれには雇用と地域を守り、企業・業界・社員や家族の生活と将来設計を支える使命がある。そのためには自助努力で企業づくり、地域づくり、中小企業のステータス向上に取り組まなければならない」と語りました。

 そして「立ち位置が変わり中小企業の役割と重要性を発信できる存在となった今、それにふさわしい努力をする自分たちでなければならない。『逆風を力に』するには自助努力が必要。企業づくりでは同友会の学びを最大限活用して必ず成果を出し、社員を幸せにして地域に貢献する。その上で学びの場を広げていくこと。われわれ経営者はもっと高いところを求め、自分たちのあるべき姿に向かって仲間と励まし合いながら理想に向かっていこう」と締めくくりました。

「中小企業家しんぶん」 2021年 6月 5日号より