社会に開かれた教育課程実現のために「学校・仕事・地域社会をつなぐ」第2回社会連携シンポジウム【群馬】

 昨年の12月から全3回のスケジュールにて、群馬同友会・共同求人部会設営による「第2回社会連携シンポジウム」が開催されました。

 今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響から「Zoomによるオンラインセッション」での企画となりました。実行委員会には共同求人部会のメンバーはもちろん、教育機関の先生も加わり、双方が意見を出し合って内容やプログラムなどを検討していきました。

 新しい学習指導要領に基づいてスタートした「社会に開かれた教育課程」の具体像を探るため、各回ともに教育機関側から県内各地の高校教諭や大学・短大関係者など約20名、企業側から経営者・幹部社員など約40名、総勢約60名が参加しました。

 第1回は12月9日、「どうつなぐ?学校と企業の連携~高校におけるインターンシップを事例として~」、第2回は1月20日「学校の学び、企業の学び~学校だけが学びの場じゃない~」、第3回は3月17日、「学校と企業、協働への模索~社会に開かれた教育課程実現のために~」をテーマに開催。

 いずれも文部科学省初等中等教育局教育課程課・飯塚氏がコーディネーターを務め、教育機関側2名・企業側2名によるパネルディスカッションやグループディスカッションを通して、それぞれの立場から率直に意見を交わしました。

 参加者アンケートには「教育機関と企業が交流を深めることは大変有意義。互いに忌憚(きたん)のない意見を出し合えてよかった」「私たち経営者は地域の若者に対して何ができるのかを改めて考えさせられた」「学校と企業が連携することで主体的に学ぶことのできる人材を育てていきたい」「シンポジウムの輪を広げることと課題解決の仕組みづくりが大切」などの感想や意見がつづられていました。

 今年度もすでに「第3回社会連携シンポジウム」の開催に向けて実行委員会が動き出しています。

 群馬同友会・共同求人部会では、今後もさまざまなアプローチで教育機関との協力体制を築き、地域社会が連携して若者を育てる活動を進めていきます。

「中小企業家しんぶん」 2021年 6月 25日号より