2005年設立から16期連続で増勢 県内に語り部を増やし、地域と自社の存続に取り組む【秋田】

 2005年5月に日本で47番目、最後に設立した秋田同友会は、17年目を迎えた前期末(2021年3月)まで、毎期会員数を増やし続け、1度も会勢を減らすことなく今日まで来ることができました。現在の会員数は404社(6月1日時点)となっています。

 会員を毎年増やし続けることができた要因としては、「経営指針を創る会」を通して、“よい会社”をつくるためには“よい経営者”にならなければならないという基本を学んだ修了生が、県内各地域で増え、語り部となっていることが最大のものと感じています。修了した経営者は現在までに86社94名になっています。

 これから先も同友会運動の目的や理念を忘れることなく、役員(理事・地区幹事ほか)と事務局が一体となり、県内の同友会空白地域に新地区会(支部)を設立し、『ⅤⅠSⅠON2030』で目標として定めた会員企業組織率5%、会員数650社(名)に向けて邁(まい)進してまいります。

 以下は2017年9月、全県組織委員長に任命された時に、各地区会役員(地区幹事)に向けて発信したメッセージです。

自社と地域存続のための仲間増やし運動のお願い!

 中小・小規模企業は、地元(地域)がないと生きていけない存在。地域もまた、“よい会社”が多く存在しないと維持(持続)できない。まさに、車の両輪です。

まずは、「お互い(社員・取引先・顧客・経営者)が幸せな一生を送ることのできる“よい会社”をつくる」ことから始め、「“よい会社”を地域にたくさん増やすことで、持続可能な地域社会をつくる」ことをめざし、最終目的は、「中小・小規模企業で働くすべての人たちにとって、“幸せで住みよい国をつくる”」ことが同友会運動の目的と私は捉えています。

 取り組むべきは、よい会社をつくることから。よい会社とは、“自他の子どもに入社を勧めることができる会社”で、

1、経営理念が明確な会社 (社長の本気の想(おも)い、経営の目的を見える化すること)
2、社員との信頼関係が築かれ、誇りを持って生き生きと働ける会社
3、地域社会やお客様から必要とされ、絶大な信頼を寄せられる会社
4、いかなる状況下でも雇用を守ろうとする会社
5、どんな環境下でも利益を上げ続けられる会社です。

 自らが“よい経営者”になるためには学びが必要です。今はできていなくても、学び合うことにより必ずできるようになります。中小企業家同友会には、学ぶための基本があります。「私たちには、幸せな地域社会つくる志があり使命がある。仲間を多く募り、切磋琢磨し、学びを実践に移し目的を達成する。数は力、数は知恵、数は安心。ここに、地域と自社存続のカギがある」。

 ぜひ、この目的に向かって一緒に頑張って行こうではありませんか!会員(仲間)のご紹介、お誘いをお願いします。

秋田同友会常任理事・組織委員長 横山真司
((株)ヨコヤマコーポレーション代表取締役)

「中小企業家しんぶん」 2021年 6月 25日号より