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国際航空貨物の輸送量増と価格上昇傾向

 国土交通省は2021年9月30日、「航空輸送統計速報(2021年7月分)」を公表しました。海上の国際貨物コンテナの価格が高騰する中、コロナ禍で大きな影響を受けている航空輸送の状況を見てみます。

 まずは国内航空輸送では、旅客の人数では368万7,000人と前年同月比28.8%増となりました。しかしながら、2019 年同月比では57.4%減となっています。国内の航空貨物輸送でも、前年同月比6.0%増ですが2019 年同月比41.9%減で国内ではまだ飛行機の利用が戻っていないことがわかります。

 次に、国際航空輸送の状況を見ると、旅客輸送は、12万6,000人と前年同月比123.5%増ですが、2019 年同月比では93.9%減、座席利用率も24.9%とコロナ禍の中、ほぼ戻っていません。しかし、国際貨物輸送を見ると、トンベースで前年同月比60.1%増、2019 年同月比でも22.7%増となっており、国際航空貨物の需要が増加しています(表)。海上の国際貨物コンテナが高騰している中、航空での輸送が増加していること、また各航空会社が旅客の回復が見込まれない中、貨物用に飛行機を改修する動きも出てきています。

 国際航空貨物の価格も上昇傾向となっています。特に中国発の国際航空貨物の価格が高騰しているとの報道もありますが、日本からの国際航空貨物の動向を見てみます。日本銀行は、9月27日「企業向けサービス価格指数(2021年8月速報)を公表しました。2015年比でどれだけ価格が変動しているかを見るものです。最新の国際航空貨物輸送を見ると、2015年を100として、2021年8月は137.2ポイントとなっています。前月比で3.5%の上昇、前年同月比で19.6%上昇しています。国際航空輸送は、まだまだ旅客が見込めない中で、国際航空貨物が注目されていますが、燃料の価格上昇もあり、サーチャージも上がってきていることから、航空貨物価格の上昇が懸念されます。

表 国際航空輸送

「中小企業家しんぶん」 2021年 10月 25日号より

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