人・企業・地域と共に、新しい未来を拓く 石川同友会創立45周年記念大会・第35回経営者フォーラム【石川】

 石川同友会の第35回経営者フォーラムは創立45周年記念大会として、10月19日にオンラインで開催され、146名が参加しました。

 全体会としてはじめに、橋本昌子・代表理事が「ありたい未来を構想し熱く語り、周りを納得させて進んでいくことが大切。新しい価値創造のために、明日からの実践につながる学びの機会にしよう」とあいさつしました。

 続いて、石川同友会45年の運動の歴史を振り返る動画を一斉にYouTubeで視聴しました。竹澤佐江子・実行委員長は、メインテーマを「結び」とした趣旨を話し、短い準備期間の中でも色々な人やコトが結ばれて充実したフォーラムを開催できる喜びと感謝を述べました。その後、3つの分科会に分かれ学びを深めました。

 第1分科会(社員共育)は赤池龍氏((株)セイシン・常務取締役/富山同友会共育委員長)が、人生のターニングポイントで気づいた体験から、感謝の気持ちを持ち強い絆で結ばれる企業文化を築いている実践を報告しました。真の信頼関係に「愛」を問う、共育ちの根底を学ぶ機会となりました。

 第2分科会(新規事業・新分野進出)では、石川県出身の吉本英治氏((株)ユーワークス・代表取締役/東京同友会経営労働委員長)が、圧倒的な行動力と前向きな思考力で新たな価値を創造し、人・地域・国境を越えた企業づくりの実践を報告しました。「身の丈に合わない夢を見る」のワードが印象的で、明確な目標や目的を持ちつつ、まずは「やってみよう!」というマインドを持つことの大切さを共有しました。

 第3分科会(地域づくり)の森山昌幸氏((株)バイタルリード・代表取締役/島根同友会代表理事)は、顧客や地域の課題から、地方の交通環境創造を経営の柱に据え取り組む、同友会での学びの総合実践を報告しました。課題のない地域はなく、その環境で経営していくことが中小企業経営者としての覚悟であり、顧客や地域にもっと耳を傾け、幸福度を追求していくことを確認し合いました。

 今回のフォーラムは昨年に続きオンラインでの開催となりましたが、多数のゲストのほか、金融機関、学校、行政からの参加もありました。テーマの「結び」どおり、人・企業・地域、また石川同友会45年の過去と未来を結ぶ記念大会として、未来を拓く実践につながる経営者フォーラムとなりました。

「中小企業家しんぶん」 2021年 11月 15日号より