環境経営の先進事例を学び、企業変革を【中同協環境経営拡大委員会】

 12月7日、中同協環境経営拡大委員会がオンラインで開催され、21同友会および中同協から43名が参加しました。

 冒頭、赤津加奈美・中同協環境経営委員長からあいさつの後、広浜泰久・中同協会長から「世界的に環境問題が課題になっている中で、中小企業家の立場で自分事として取り組んでいくということは同友会ならでは。今回の受賞企業はその中でも先進事例として取り組まれており、どの会社も環境経営が経営指針の実践そのものになっていると強く感じています。こうした先進事例を全国の同友会会員が学ぶことによって、運動が今以上に全国に力強く展開することを期待します」とあいさつ。その後会長賞、幹事長賞、外部審査委員長賞、同友エコ奨励賞を受賞した企業をそれぞれオンラインで表彰しました(受賞企業一覧は7月15日号1面参照)。

 会長賞の西岡化建(株)専務取締役の西岡洋子氏から「環境改善を掲げる経営理念を実践する」、続いて幹事長賞の三金興業(株)専務執行役員の芳賀浩氏から「一歩一歩環境経営に取り組む」と題して実践報告。環境経営がいかにSDGsの取り組みにつながっているかが示された報告でした。

 その後は参加した受賞企業15社から環境経営の取り組みについて交流を行いました。中山英敬・中同協幹事長は「環境経営に取り組むことは理念経営の実践であり、中小企業だからこそできることがたくさんあること、そして組織的に取り組むことで企業変革につながることを強く感じました。環境問題の改善は、企業に対し社会責任として求められています。環境経営をすべての企業の必須条件として位置づけるという意識改革が必要です」とまとめがありました。

 その後の委員会では「同友エコ2021」アンケート実施を全国に推進することや、次年度の中同協総会議案や国に対する政策要望提言の案について赤津委員長から説明があり、今後議論や情報共有を行うことを確認しました。

「中小企業家しんぶん」 2022年 1月 15日号より