transformation~今、変革のとき~2022新春交流会を160名で開催【山形】

 1月17日、ホテルシンフォニーアネックスにて「2022新春交流会」をハイブリッド形式で開催し、160名が参加しました。今回は「transformation~今、変革のとき~」を開催テーマに記念講演とグループ討論で学びを深めました。

 冒頭、あいさつに立った菅原茂秋・山形同友会代表理事は「新型コロナ感染症、原材料費高騰と、経営環境は厳しいが、地域の雇用を支えるのは中小企業です。今年は『陽気を孕(はら)み、春の胎動を助く』という壬寅(みずのえとら)の年。春に向けて学びと実践で成長する年にしましょう」と述べました。

 続いて来賓を代表して佐藤洋樹・寒河江市長が「大変な時代ではあるが、新たなビジネスチャンスとも考えられます。本交流会で刺激と気づきを得て、よい年となることを祈念します」とあいさつしました。

 記念講演では「大好き!山形。~世界が振り向く企業が、あえて地元で挑戦する理由(わけ)~」をテーマに、糸づくりからアパレルブランドまで世界に通用するものづくりを実現した佐藤繊維(株)代表取締役の佐藤正樹氏が講演しました。

 佐藤氏は、「トレンドを追って作っていては価格競争で低賃金・下請体質のものづくりに陥り、若者が働きたい会社にはなれない、自分だからこそできる独自のものづくりが必要」と強く訴えました。また、ネットの活用でダイレクトに消費者とつながる時代に入り、プロモーションが大事になってきたこと、サービスのあり方、ものの売り方、作り方が変わり、新たなビジネスが生まれることを指摘。「ものを生み出すことができるのは地方。付加価値の高いビジネスにするのは経営者。すごいと言われる中小企業が集まる山形をつくりましょう」と、熱く語りました。

 最後に、鏡実行委員長から「コロナという制約があり、予定変更を余儀なくされたこともあったが、講演で、制約があるからこそ新しいアイデアが生まれると思いました。特に人を育てるのは企業だという話が印象的でした。経営者の責務として、もっと学び行動し、よい同友会をつくり、よい経営者になって私たちの大好きな山形をよい地域にしていきましょう」とまとめがあり、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2022年 2月 5日号より