地域と向き合う地域企業から未来経営を学ぼう!第22回京都経営研究集会【京都】

 2月26日、京都同友会「第22回京都経営研究集会(京研)」が開催されました。スローガンは「地域と向き合う地域企業から未来経営を学ぼう!」。2021年度に京都同友会が開催した「ウィズコロナ・アフターコロナ時代の経営、全国会員の先進事例から事業再構築を考えるWeb連続講座」全6講座での経営実践事例の学びを踏まえ、2025年のあるべき姿をめざした京都同友会第8次ビジョンのメインテーマ「幸せに暮らせる地域づくりの核となる経営者集団になろう!!」の実現に向けて、持続可能な地域づくりのあり方を描き、すでに「地域に眠る課題」と向き合っている会員の実践事例報告を実施しました。

 今回は京研では初の試みとなるオンライン開催とし、自社工場の中で報告を行ったり、いくつもの店舗を中継でつないだりと、京研史上最多となる10の分科会それぞれがオンラインならではの工夫を凝らした分科会づくりを行いました。

 その後の基調講演では「地域企業の未来経営とチームワーク」をテーマに、サイボウズ(株)代表取締役社長・青野慶久氏に講演していただきました。

 社員を型にはめ同じ形ばかりのブロック塀のような組織より、いろいろな形の石から成る石垣のような、一人ひとりの個性を生かした組織をめざすことが、これからの時代のチームワークを考える上で大切だとの話は、われわれ中小企業家の組織づくりにおいて大きなヒントになりました。

 また、質疑応答の中で「中小企業の強みは時代に合わせてスピーディーに変化することができること。これからの社会の変革期を引っ張っていく役割は中小企業が担う」との力強いメッセージも送られました。

 総勢566名の参加があった今回の京研は、分科会および基調講演を通じて、会員が率先して未来経営の姿を描き、自らが「問い、考え、実践」することにつながる経営研究集会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2022年 4月 5日号より