3年ぶりの対面開催 熱気あふれる交流【関西ブロック支部運営交流会・代表者会議】

 4月7日、関西ブロック支部運営交流会が神戸市で開催され、6同友会・中同協から124名が参加しました。毎年開催されている交流会ですが、新型コロナウイルスの影響で中止やオンライン開催が続いたため、対面での開催は3年ぶりとなりました。

 冒頭、中同協副会長の堂上勝己氏が開会あいさつし「役員としての悩みなども交流し、学んだことを持ち帰ってぜひ実践を」と呼びかけました。

 事例報告として兵庫同友会東播支部長の高橋圭介氏が「支部長として学んだこと、実践したこと」のテーマで報告。事務局による入会対象者の手続きに役員が複数名同行し、経営課題の共有や役員との関係づくりを進め、入会後の活動参加率の向上を図る取り組みなどを報告しました。大阪同友会南東ブロック長の坂口清信氏は「リーディングブロックへの道~大阪同友会南東ブロックの取り組み~」のテーマで報告。5つの支部をまとめる南東ブロックの責任者として各支部の例会の充実、委員会と支部の連携強化などに取り組み、会員純増を実現した経験を語りました。

 その後、兵庫同友会代表理事の藤岡義己氏が問題提起し、「会活動と経営は不離一体」と強調。中同協顧問の田中信吾氏は補足報告で「同友会の発展は役員の資質向上に比例する。黒字企業を増やすことが重要」と呼びかけました。

 6人の支部長による決意表明では、自社の成長や会員増強に向けての意欲あふれる思いが語られました。参加者からは「他府県の取り組みが刺激になった」「みなさんの熱意を強く感じました。この厳しい時代ですが前向きに取り組んでいきます」などの感想が寄せられ、学びの深い交流会となりました。

 翌8日には関西ブロック代表者会議が開かれ、滋賀同友会代表理事の永井茂一氏が「同友会運動の大きなめあて~社会の一員としての企業づくりと、経営者の責任~」と題して問題提起を行いました。永井氏は「同友会は地域で働く人や企業、社会を変える総合実践の運動体」であるとし、「誰もが輝く社会を創る」中小企業家の社会的使命などを提起。問題提起を受け、同友会運動の意義や中同協組織のあり方検討会答申について意見交換し、交流を深めました。

「中小企業家しんぶん」 2022年 4月 25日号より