【第50回 青年経営者全国交流会 in 兵庫】倒的な発想転換~われわれ青年経営者で次代に誇れる豊かな世界を創ろう!

9月15~16日に、第50回青年経営者全国交流会in兵庫が開催されました。

【開催地あいさつ】兵庫同友会代表理事 藤岡 義己氏

いろいろと大変な環境の中ようこそ兵庫においでくださいました。

今から49年前に第1回目の青全交が兵庫で開催され、5同友会から36名の参加者でスタートしました。今回、記念すべき第50回目の青全交は、47都道府県から2236名の方に参加登録を頂いています。これは、中同協が主催するリアル開催の全国行事では最多になります。皆さんの献身とご協力本当にありがとうございます。

兵庫同友会では2016年から準備を進めてきました。当時は1539名の会勢でしたが、本日は2100名の会勢で皆さんをお迎えすることができました。この6年間、コロナ禍をはねのけて過去最大の会勢で皆さんをお迎えできたことを報告させて頂きます。

われわれ同友会は「よい会社」をめざす会です。そのためにどのような環境変化にも負けない強靭な体質の企業づくりをめざして学んでいます。言葉で言うのは簡単ですが、一朝一夕ではできません。組織をつくるのは10年20年が掛かり、逆算すると30代40代のときから動いていかないととてもじゃないが時間が足りないということになります。ですから、青年部、青全交には意味があります。それぞれの同友会でよい会社づくりに努めて、全国で学び合いながらお互いに切磋琢磨していく中から次々とよい会社が生まれてくる、こういう循環をめざしていきましょう。

今日お集まりの皆さんの各地における活躍を祈念しまして、開会の言葉といたします。

【青年部連絡会代表あいさつ】中同協青年部連絡会代表 梅田 益生氏

橋崎実行委員長をはじめ、兵庫同友会のみなさま、分科会づくりや動員にご尽力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。こうして2236名の参加登録でみなさまと学び合えたことを大変うれしく思っています。

今年は第50回目の節目、そして第1回の青全交はこの兵庫の地で36名で開催されました。今回の開催テーマは「圧倒的な発想転換」でしたが、おそらく第1回の青全交を開催しようと言ったときも大きな発想転換があったのだろうと思います。それから50年のバトンをつないできました。2年前の青全交はコロナ感染症の拡大で開催は難しいだろうという話もありましたが、「歩みは止めない」という圧倒的な発想転換からオンラインで開催しました。2年経った今、オンライン、ハイブリッドは当たり前、という中で改めて対面で開催することができました。

同友会はコロナで世の中の動きが止まるときでも学びは止めず、いかなる形でも学んでわれわれ1社1社がよい会社になり、よい地域をつくることが同友会の学びの本質だと思います。

私の大好きな言葉で学んで実践という言葉があります。

われわれが学んで明日からまた未来に向かって実践をする。そして1年後の広島の地で、1年前とどう変わったのかをまた議論を交わし、交流して、われわれ1社1社がよい会社になっていく。その結果、同友会もよくなり、地域もよくなります。まずは学んで実践、それぞれの会社を伸ばしていきたいと思う2日間になりました。来年も皆さんで学び合いたいと思います。2日間学びの深い時間となりました。ありがとうございました。

【兵庫青全交のまとめ】中同協幹事長 中山 英敬氏

2日間お疲れさまでした。昨日は20の分科会で学び合うことができました。

ガイドブックを確認し、共通した学びと気づきのキーワードをまとめました。

最初に来るのは激動・激変の時代だからこそ理念、ビジョン、企業変革の重要性です。次に困難な環境ではあらためて経営者の責任と自覚、社員も含めた人との関係性の重要さです。次に近年における特徴として、地域との関わりです。また、SDGsなどの大きな社会課題も含めての地域課題との関係性です。同友会ですのでなんといっても労使見解の学び直しや経営指針の実践を通して深めていくことです。学びと気づきの共通したポイントだと感じています。今日の有本さんの記念講演では私も大変興味を持ちました。あれだけの成長のビジネスモデルがどのようにつくられたのか、ということに興味津々に学びました。

一言でいえば圧倒的な発想転換の実践事例でした。大変な状況の中で考え抜いて行動に移し、たった1本のメールから動いてみる。また少し気づく。そうしながらもいろいろな関係ができ、また動いて考える。こういう関係の作り方ではいけないということで直接提携施工店へ展開し、試行錯誤を繰り返しました。やはり考えるだけではなく行動に移していきました。そのうち真似をされ、1つの新たなマーケットにつながることができました。発想を転換して急に明るくなるわけではありません。圧倒的が意味するところは、常日頃考えて考えて考え抜いて行動し、行動するから見えることができて改善していくという積み重ねで発想転換から新しいビジネスモデルのきっかけにつながったのだと感じました。

若い経営者のパワーをあらためて感じたわけですが、若い経営者の何がすごいのか。この情熱と行動力、みなぎるパワーです。昨日のグループ討論は大変熱く盛り上がっていました。自分と同世代の経営者がしっかり労使見解を学び、実践して自らが変わり、成長しているという話に俺も負けられない、私にもできるはず、というお互いにライバルであり仲間でもあります。共に刺激し合い、励まし合っています。今、弱っている日本を元気にするのは若い人たちの情熱と行動力、みなぎるパワーが必要です。ぜひ皆さん各地に持ち帰り、会内だけではなく地域の若い経営者と共に学ぶ輪を広げていくことで地域が元気になり、日本が元気になるということをあらためて感じることができました。

以上、2日間のまとめとさせていただきます。

「中小企業家しんぶん」 2022年 10月 15日号より