自らの姿勢を見せ同友会理念の体現者としてリードしよう~中同協中日本ブロック代表者会議

 中同協中日本ブロック代表者会議が11月21日にオンライン形式で開かれ、7同友会と中同協から28名が参加しました。

 加藤明彦・中同協副会長の「代表役員が各同友会で自らの姿勢を見せ、同友会理念の体現者としてリードしていきましょう」と激励のあいさつで開会した後、「同友会運動と企業経営は不離一体」をテーマに、3同友会の代表理事から実践報告がありました。山内喜代美・(株)WALLESS代表取締役社長(福井同友会代表理事)は、同友会での学びや人との出会い、気づきの積み重ねから、2020年の新事業(放課後等デイサービス)立ち上げに至った経緯が報告されました。

 松葉秀介・松葉倉庫(株)代表取締役(静岡同友会代表理事)は、経営者・地域の一員・代表理事として、繰り返し・振り返りなどの習慣を通じて、同友会運動と自社経営・地域と自社の課題・自社と社員の成長・経営者と会社の成長、過去・現在・未来を不離一体として取り組んできた内容が語られました。

 鈴木哲馬・(株)濃飛葬祭代表取締役(岐阜同友会代表理事)は、自社のミッションやビジョンを社員各自でつくりあげる雰囲気づくりに注力してきたことで、コロナ禍で売上減となり厳しい状況になった際、社員から改善策が提案され黒字化した事例が紹介されました。3者の真摯(しんし)な実践内容に刺激を受け、活発なグループ討論が行われました。

 各同友会の会員増強の取り組みを共有し、中日本ブロック全体で盛り上げていくことを確認し、加藤副会長は「新卒学生の採用では自社の未来を語れない会社に学生は見向きもしません。労使見解をベースに経営指針に基づいた社員教育や採用を積み重ねる経営実践という基本が大切です。また、地域との関係性やSDGs、ダイバーシティといった内容をどのように同友会や自社での活動に展開させていくのかという視点も大切です。そして、代表役員を引退した後の自身のあるべき姿を描いてください」とまとめました。

「中小企業家しんぶん」 2022年 12月 25日号より