次年度に向けて総会議案などを論議【中同協第3回幹事会】

 1月13~14日、中同協第3回幹事会が東京で開催され、オンライン参加を含め47同友会・中同協から193名が出席しました。

 冒頭、広浜泰久・中同協会長が「会勢は順調に推移し、厳しい時こそ同友会というのが数字にも表れています。課題解決のための学びの材料は同友会にすべてあると改めて感じています。今年も厳しい状況は続きますが、その中でもよい会社をつくり、成果を出して、地域や日本をわれわれが先頭に立ってつくっていくという気概を持ってみなさんと共に歩んでいきたいと思います」とあいさつ。

 1日目の第1部では、飯島寛之・立教大学経済学部准教授(中同協企業環境研究センター委員)が「中小企業を取り巻く経営環境と経営課題」をテーマに講演。アメリカ、欧州、中国経済の停滞の要因や、インフレ問題だけではない国内経済の現状、成熟した日本経済における中小企業の課題と同友会運動への期待などを報告しました。

 第2部では中山英敬・中同協幹事長が第55回定時総会議案の骨子を提案。また組織強化・会員増強の取り組みについて報告しました。その後、グループに分かれて総会議案についての意見や組織強化・会員増強の取り組みについて意見交換を行いました。討論発表では「長く同友会活動に参加していない会員に声をかけ例会などに参加してもらうことで退会を防いでいる」「若手青年経営者に同友会運動を伝える必要がある」「人口問題と高齢化については地域に根づいたわれわれ中小企業が真剣に考えなくてはならない問題である」などの意見が出されました。

 2日目は各本部・委員会・連絡会などの活動についての報告・確認、全国行事のまとめや開催概要の確認などが行われました。

 最後に立石克昭・中同協副会長(中国ブロック)が「まさに今は時代の変革期で、こういうときこそ中小企業の変革のチャンスだと思います。厳しい状況であっても、われわれが種火となり同友会活動を広げていくことが大事だと思います」とまとめ、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 1月 25日号より