第1回 同友会運動と企業経営に役立つ「しんぶん」へ |
(2003年 9月 5日号掲載) |
中同協広報委員会では、「中小企業家しんぶん」(以下「しんぶん」)の紙面充実のため、今年度から全国の会員からモニターを募り、第1回モニターアンケートを6月末から7月始めにかけ実施(今年4〜6月の3カ月間に発行された「しんぶん」が対象)。その結果がまとまりましたので、紹介します。 各同友会を通して選任された38同友会・273名のモニターの方にアンケートを依頼し、148名から回答が寄せられました。今年度はあと3回、さらにモニター依頼同友会を増やし、アンケートを実施する予定です。(編集部) 経営体験とコラム欄が人気 よく読む連載・記事(複数回答)では、「元気印の企業訪問」(毎月25日号掲載)が98名と断然トップ。次いで「新商品・新サービス情報」「経営指針づくり」「社員教育」が続きます。このほか「チャレンジ市場創造」(毎月25日号掲載)や「営業力強化」(毎月5日号掲載)など、会員企業の経営体験をさまざまな切り口で具体的に紹介した記事が総じてよく読まれています。 また、自身の経営体験や同友会への思いをつづった「円卓コラム」(毎号1面下に掲載)、「同友会とわたし」(随時掲載)、「着眼着手」(毎月25日号掲載)も、よく読まれている記事の上位に登場しています。(図1) 活用法トップは「経営に役立てる」 また、「その他」(17名が記述)として、「個人の生き方、環境問題や食の安全と農業のあり方にも興味があるから、その方面でも役に立つ記事が多い」「自己啓発として」「豊かな人間性を育てるためにも活用」など、企業経営だけでなく、会員個人の生き方を考える上で活用されていたり、「他企業の動きが参考になる」「広告に載っている本や資料の取り寄せ」「県外のおいしいもの、異業種交流でときどき楽しんでいる。役に立つ知識は手帳にメモ」など、全国の会員情報が載っている「しんぶん」ならではの活用もされています。 経営のヒントから生き方まで 活用はより深く 4月25日号から3回連載した佐藤・宮城同友会代表理事の「着眼着手」もよく読まれており、「凡時実践で素晴らしい話です」「5月25日号の『自責化のすすめ』の記事を社員にまわし、問題が1つ解決しました。『しんぶん』のおかげです」などの記述がありました。 連載以外では、新潟県燕市を紹介した「中小企業の振興は地域の連帯で」(6月15日号)について、「中小企業、金属加工、洋食器と連想する都市が、いかに変革を遂げてきたのか、江戸時代から連綿と続く変化の波を、産業と官とが問題意識を共有していく姿に共感しました」や、和歌山からの記事「菜の花で車が走る」(4月25日号)について「とても楽しい記事でした。夢があり、子どもたち、孫たちのことを考えると少しでも早く実現してほしいものです。バイオディーゼルの開発は中小企業で!」、宮城の機関紙から転載した「ちょっといい話・税務官が応援する会社」など、ほとんどの記事について、何らかの記述が見られます。「しんぶん」がさまざまに活用されている様子が目に浮かびます。 とくに記述で目立ったのが6月5日号の「中同協総会議案」(毎年総会議案を6月5日号で特集)でした。19名が「役に立った記事」として記述。「経済情勢と同友会活動について、改めて考えさせられたり、感動したり、大変勉強になります」「とくに『中小企業の時代』の経営戦略を探る第2章第3節は何度も読み返し、勇気を奮い起こしました」など、同友会運動と企業経営が「車の両輪」となり、「しんぶん」もその重要な情報として活用されていることがうかがえます。 紙面充実に向けた励ましの声 「以前『しんぶん』が送られてきても捨てたことがありますが、1度読んでみたら、自分と同じような立場の人たちが、元気であったり、アイデアを持っていることが多かったり、とてもおもしろく、今年入社した娘にも読むようにすすめています」「しんぶんは大変読み応えがある。人間らしさの回復という大きなテーマへの一人ひとりの一歩をより具体的に進めるための中小企業家の役割はとっても大きいものがある。勉強するほどに中小企業家同友会の運動が本当に根本的な社会変革への担い手になれることに興奮します。何回も6月5日号議案書特集を読み直し、1日1日の行動につなげていきたい」。 中同協広報委員会では、今回のアンケートに寄せられた声を励みとして、より一層の紙面の充実を図っていきたいとしています。 |
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