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【20.04.02】条例は、地域づくりと企業づくりが一体となった取り組みであり、同友会づくりであった 福岡同友会田川支部

田川市は、2015年に田川市中小企業振興基本条例が制定され、2017年に地域から求められるようにして福岡同友会田川支部が発足しました。条例制定の2年前から福岡同友会主催の勉強会に田川市職員が参加したことがきっかけで、その後、同友会から田川市に条例制定の働きかけを行うなどして、お互いの関係を築いてきました。

条例を制定した翌年に同友会会員が牽(けん)引する産業振興会議が設置され、まずは地域の事業所の実態を捉えるべく田川市内の全企業への実態調査を実施、メンバーが地元企業に電話や訪問をして回答数を増やしました。

集まった調査結果は立教大学で分析し、地域の課題をしっかりと捉えました。その課題を解決するためのビジョンと、ビジョン実現のための4つ方針(経営者が学ぶ場・ソーシャルビジネス・地域プラットフォーム・キャリア教育)を決定し、田川市中小企業振興ビジョン報告会で田川市長へ提案しました。現在は、中小企業振興ビジョン実現のための4つの部会を設け、各部会は支部会員が主体となって事業計画を策定しています。

今後は、田川の中小企業が地域の課題を自社の課題として捉え、地域のビジョン・方針を自社の経営指針書にどう位置づけ、取り組むかがポイントになります。

この“地域づくり”と“企業づくり”が一体となった取り組みこそが中小企業振興基本条例制定運動であり、「私たち自身がワクワクする田川をつくっていこう」という思いが加わることで、“同友会づくり”へとつながっていきます。

田川支部では、これからも条例をもとにした活動を広げ、さらなる“元気なまち田川”をめざしていく予定です。


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