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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2019年 2月 5日号

▼1月は往ぬる。早くも節分を迎えます。節分とは、「季節を分ける」ことを意味し、24節気の立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを指しますが、近代では、立春の前日の行事になっています

▼松の内が明けると、食品売り場などに鬼の面と豆が並び、季節感を醸し出します。豆まきは、一般的には「鬼は外、福は内」と言って福豆を撒きます。季節の変わり目に生じる邪気を鬼に見立てて追い払う宮中などの追儺(ついな)の儀式が一般家庭にも広がったものだそうです

▼福の神を家内に招き、1年の幸運を願うことでは、新年に社寺を参拝してまわる「七福神めぐり」が各地にあります。また、正月10日には「10日えびす」もあり、縁起物を求める皆さんも多いでしょう

▼先日、ある大学で「幸福学」の授業に加わる機会を得ました。個人の「幸福度」を調査すると、文化圏によって結果に違いがあり、日本の場合は欧米に比べて低めに出る傾向があります。良し悪しは別として、他者と比べて判断することなどにより、自己肯定感がさほど高くないようです。神頼み一辺倒でなく、自らの目標設定と努力で「幸福」をつかむ自助努力によって自己肯定感が高まればこの上ない幸せです。

「中小企業家しんぶん」 2月 5日号より


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