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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2019年 3月 25日号

▼「結局、思いつき経営になってしまっているんですよ」という反省の弁をよく聞きます。自社で何らかの問題が起きれば、やはり経営者ですから改善に向けて進みます。優れた経営者であれば、ほかでも同様の問題が発生する可能性を考えた「水平展開」まで予防的措置をとる方もいるかもしれません。しかしそれでも自社の抱える問題がすべて解決しているわけではありません。次から次へと別の問題は発生します。結果的には「モグラ叩き」をしているみたい。冒頭の話になるわけです

▼ここで決定的に足りないのは「網羅性」。偶発的に起きた問題や、たまたま気づいた課題に対して対応しているだけでは、「網羅性」は論理的にいっても担保していることにはなりません。意図的な「課題の抽出」がどうしても必要です

▼経営指針の成文化・実践のプロセスにおいてもこれは絶対に必要で、経営指針をお飾りにしない、生きた経営方針・計画にするための重要ポイントの1つです。企業変革支援プログラムステップⅠ・Ⅱ。「社会性・人間性・科学性」の切り口。SWOT分析など「網羅的に課題を抽出する」ために有用なものはたくさんありますので、十二分に活用したいものです。

「中小企業家しんぶん」 3月 25日号より


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