コラム「円卓」のバックナンバー

▼平成最後の「円卓」となりました。この30年間、「バブル崩壊」があり「失われた20年」となり、リーマンショックや阪神淡路大震災・東日本大震災などの大災害にも襲われ、平和ではありましたが、決して順風満帆の時代ではなかったと思います。「市場規模が半分以下になった」業界も少なくありませんし、地域的にも「消滅が危惧される」ところが増えました

▼そんな中で、わが同友会は一時期会勢を減らしたことはありましたが、ここ10年は過去最高会勢を更新中と、しっかりと発展を続けてきています。先人の皆さまの矜持（きょうじ）とも言える「自助努力」「経営者の責任」「人間尊重」に裏付けされ、構築された「同友会理念」の先見性と普遍性が、私たちを支え発展に導いて下さっていることにあらためて深く感謝したいと思います

▼一方で思うのは、これだけの理念を受け継ぎ、学びや気づきの機会をいただいているにもかかわらず、地域や日本を低迷した状態のままにしておいては申し訳ないということです。迎える「令和」は、徹底した実践をすべき時代。私たちこそ素晴らしい地域や日本、そして世界をつくる先頭に立つという気概と使命感をもって迎えましょう。

「中小企業家しんぶん」 4月 25日号より