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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2019年 5月 5日号

▼18歳まで一緒に暮らした祖母は、明治生まれの苦労人。所属同友会の創立会員で親しくしていただいた方は大正生まれの知識人。両親は昭和1ケタの戦争経験世代であり、自らは高度成長期に育った苦労知らず。わが子は平成に生を受け、停滞経済の中にあっても小学生のころから携帯電話を持つネット当たり前世代。さて、令和を迎えて孫には出会えるのだろうかと考えたりもします

▼このように「○○世代」などと一括りにしてラベリングすることがよくあります。俗に言うレッテル貼りで、特定の事象をもとにして、ある物事を類型化したり固定的な評価をすることです。身近には新入社員など若者の特徴を表す時に使ったりしますが、いざ自分自身がこのように概括された時には必ずしも肯定的にならない人が多いと思います

▼昭和生まれの筆者ですが、同友会人生を顧みると9割が平成の時代の経験です。社会人になってから学んだことが多々あり、人格形成にも影響しているはずです。こう考えると、ある人物を生まれた時の元号だけで切り取って括ることが疑問に思えてきます。一人ひとりのいろいろな面を見ることによって、固定的に評価しないよう心掛けたいものです。

「中小企業家しんぶん」 5月 5日号より


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