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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2019年 6月 5日号

▼GAFA、プラットフォーマーなどの用語が報道などで目立ちます。ITの進展によって、膨大な顧客情報をもつ企業が、商品やサービスを提供する土台、基盤の役割を持ち、大きな影響力を行使するようになっています。新しい製品やサービスが世に出た時に、その国際規格、国際標準をどのように手中にするかという企業間競争は以前から行われてきました

▼主導権争いという観点では、自分の土俵で相撲をとる、というような表現もあります。自ら慣れた場所や環境、支配権の及ぶところなどで、その優位性を生かして勝負するという意味もあり、野球などのスポーツでは、自チームの本拠地でのホームゲームが相当します。主導権を握りやすい環境を選んだりつくったりする点では、やはり競争ごとです

▼一方、さまざまな立場・分野に所属する人々が、同じ目的に向かって取り組みを進めようとする場合も、共通の環境に立つためのプラットフォームづくりをします。同友会の地域活動なども含まれてきますが、まったく別の語感になります。同じplatformでも、駅では「プラットホーム」。郷愁を誘う響きです。人間性あるプラットフォームづくりをしたいものです。

「中小企業家しんぶん」 6月 5日号より


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