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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2020年 6月 5日号

▼「新しい生活様式」が国から示されました。その内容を見るに、新型コロナ問題を克服するための「当面の生活様式」であると考えられます。これからの生活が、すべからく「新しい」で示されたものに変わり常態化するとは思えません。一方、テレワークによる在宅勤務などの対応は、職種や業種により合理的な面をもちあわせており、導入がさらに促進される可能性はあります

▼新型コロナ問題に関して、山極壽一京都大学総長は報道番組のインタビューで、「人間らしさとは、違いがある人々が集まり協働して生きる喜びを得ること。これがコロナで全部奪われてしまった」旨を語りました。しかし氏は、「人類は弱みを強みに変える戦略で生き延びてきた」という認識を背景に、今回の問題を経験して「人々はもっと寛容になれるのではないか」と希望をも語りました

▼「視座高く変化に対応しよう」と、企業経営と同友会運動を継続するために、3回目の「会長談話」が発表されました。談話には「一人ひとりが生き生きと輝く社会にしよう」との呼びかけがあり、寛容な社会のさらに先を示しています。人間らしさを保ち前進するために、同友会理念の体現が求められています。

「中小企業家しんぶん」 6月 5日号より


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