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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2020年 10月 5日号

▼「青春とは人生のある期間を指すのでなく、心の様相を言うのだ」。経営者の皆さんに広く知られているサミュエル・ウルマンの詩、「青春」の冒頭の一節です。筆者は、1980年代にこの詩を知り、定年退職後にわずかな田畑を耕す日々を過ごす父に贈りました。当時はまだ55歳定年制が多く、父もその歳で退き、新しい仕事の要請を断っていたのですが、まだ社会に役立つことができるのではないかと感じていたからです

▼人生は、「青春・朱夏・白秋・玄冬」と四季にたとえられます。ある経営者は、60歳代になって「学生時代の友人の多くが定年退職したが自分はまだまだ現役だ」と、仕事のうれしさをにこやかに語ってくれました。実力は厚みが増した白秋から熟練の域である玄冬にかかる頃合いながらも、心は青春といったところ。常に新しいことに挑戦し続ける経営者でした

▼「人生100年時代」という長寿社会にあって、いかに青春を生きるのか。コロナ禍にあって、社会は転換期を迎えつつあるようです。「ピンチをチャンスに」。転換期は受け身で向かってはなりません。社会と自らにとって明るい方向づけをするために、主体的に未来を切り拓きましょう。

「中小企業家しんぶん」 10月 5日号より


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