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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2022年 12月 15日号

▼田山謙堂・元中同協顧問がお亡くなりになり1年が過ぎました(12月4日逝去、享年91歳)。晩年においても同友会運動への熱意は強く、多くの叱咤激励をいただきました。昨年8月のポスト・コロナ研究会の最終回では、「今後の同友会運動への期待」をテーマに2つの問題提起をしています

▼1つ目は、国民の所得レベルが低いところに収められている。世界の先進国で最低レベルでいいのかという問題提起です。低賃金構造をどうしたら打破できるのか、日本経済全体の将来を考える必要がある。最低賃金をどのようにして上げていくかが中小企業の役割。同友会としてどう発信するか、考えてほしいとのことでした

▼2つ目は、同友会が関わり各地に中小企業振興基本条例が次々できているが、条例を生かし地域が元気になっていく事例が見えてこない。地域の未来構想を、中小企業家、諸団体、研究者などが、各地で議論し提起しているのかという問題提起です。展望も示さず条例だけでは、絵に描いた餅。諸団体とも連携し、同友会としてリーダーシップを発揮してほしいとのことでした

▼激動の今、企業も地域も国も、生き生きとした未来像を示すときですね。

「中小企業家しんぶん」 12月 15日号より


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