コラム「円卓」のバックナンバー

▼鹿児島で開催された中同協共同求人・社員教育活動全国交流会の2日目に記念対談が行われました

▼壇上の梶谷俊介社員教育委員長、川中英章共同求人委員長両氏が強調されたのは、共同求人・社員教育活動の原点を学ぶことの大切さ。紹介されたのは『中小企業の経営課題』（北海道同友会発行）という小冊子でした

▼著者の故・大久保尚孝さんは、北海道同友会創業期から5000名会員の土台を築き、中同協初代共同求人・社員教育委員長を務めるなど、同友会運動の理念形成と組織づくりに大きな役割を果たした方です

▼共同求人も社員教育も、70年代に北海道から始まりました。労働力不足と採用難という深刻な悩みを抱えた先輩たちは、中小企業とは何かという議論から始めます。「中小企業は、地域と共に生きなければ生きていけない無い物だらけの経営体」「中小企業がなければ地域の生活が成り立たない。経営者はいざというときに人間らしい対応ができる苦労人」「中小企業こそ一番やりがいや生きがいが見つけられることを親や先生にわかってもらおう」

▼半世紀前と相似した課題に向き合う今、学ぶべき「原点」の副題は「21世紀型企業づくりをめざして」です。

「中小企業家しんぶん」 12月 5日号より