コラム「円卓」のバックナンバー

▼先日の2月11日朝のNHK総合テレビ「日曜討論」に広浜中同協会長が再び出演しました。テーマは「政労使に問う／春闘・賃上げは広がるか」。出演者は、他に新藤・経済再生大臣、十倉・経団連会長、芳野・連合会長など、錚々（そうそう）たるメンバーです

▼芳野連合会長は「昨年は30年ぶりの高水準での賃上げ。しかし物価高がそれを上回っている。今年は5％以上を」、十倉・経団連会長は「構造的賃上げは社会的責務。昨年はホップ、今年はステップの年」と発言。社会全体で「物価上昇を上回る賃上げをすることが当たり前」にしていく、その大切な局面が今年。そして、そのカギを握るのが中小企業です

▼それだけに、広浜会長の発言は今後の社会全体の動きを左右するもので、緊急アンケート結果も踏まえ「社員のモチベーション維持・向上や生活向上のため、賃上げを予定している企業が大多数、ただ原資があるかどうかは別」「生産性は、収入と効率の両面から考える必要があり、それぞれ自助努力の余地はあるが、中小企業の置かれている厳しい環境を改善する必要あり」と発言。社会全体で中小企業も賃上げできる環境を整えていく必要性を相互に確認しました。

「中小企業家しんぶん」　2024年 2月 25日号より