2005年11月7日、中同協は、政府系中小企業金融機関の安易な統廃合は再検討してほしいなどの要望を発表、各政党との懇談を行いました。ところが、28日、政府・与党は2008年度から8つある政府系金融機関を1つに再編する方針を発表。融資残高も3年で半減させる方向を打ち出しています。「政策融資の縮小が自己目的化している」と、中同協研究センター委員でもある山口義行立教大学教授が、政府側の論拠を明確に批判しています。
- Q1 公的金融の資金の入り口である郵政民営化が決まり、資金の出口を改めないと公的金融改革は完結しないといわれ、その大きな出口が政策金融であるとされていますが?
- Q2 政府系金融機関は「民から官への資金の流れ」を仲介していると言われていますが?
- Q3 「財政改革(財政支出の削減)に役立つ」と言われていますが?
- Q4 民間金融機関の不良債権の処理がヤマを越えた今、政策金融のマイナス面を考え、大胆に改革すべきだといわれていますが、どうなのでしょう。同友会会員にも利用者は多いのですが。
- Q5 政策金融は退出すべき企業を温存させ、経済活性化を阻んでいるという主張もありますが。
- Q6 政策金融の甘い基準は不良債権を増加させ、税金投入を必要にするなどといわれていますが。
- Q7 政府系金融機関には、補給金などの財政資金を年間5300億円も投入しているということを、ある新聞の社説で読んだのですが。
- Q8 政府金融の残高を半減することを目標にしているようですが。
- Q9 他の先進国では直接融資が少ないというのが政府系金融機関の融資残高「半減」の根拠のようですが。
- Q10 「民業圧迫だから融資削減」といっていますが。
- Q11 「中小企業金融公庫は民間融資の証券化支援を主体にすべし」との意見もあるようですが。
- Q12 国民金融公庫による無担保・低利融資は「経済政策」ではなく「社会政策」だという人もいますが。
- Q13 「国民金融公庫は民間融資の利子補給に切り換えるべし」との意見があるようですが。