<< 中同協・各地の活動の目次に戻る印刷用画面 >>

【05.02.17】中小企業振興と地域活性化で提言(東京)

台東支部が産学官で合同例会

 東京同友会台東支部(藤浦信明支部長)では2月17日、「台東区異業種交流プラザ91」(以下、台東プラザ)と共催で、区の中小企業振興と活性化のための「台東区中小企業振興合同例会」を台東区立きょういく館で開催し、両会の会員ら35名が参加しました。

 この合同例会には、吉住弘区長をはじめ、神子産業部長など4名、区議会からは伊藤萬太郎議長と区議2名、そして台東区と産学官協同をすすめる法政大学地域研究センター副所長の岡本義行教授など、区の中小企業振興・活性化にかかわるトップクラスが参集。吉住区長は、「江戸時代からの伝統と地場産業再生のための異業種交流や中小企業の連携を密にして、業績が右肩上がりになるよう、台東区も中小企業振興へ支援を惜しまない」とあいさつしました。

 例会では、両会の会員である星野輝夫氏の司会で、まず、同友会が提唱している「中小企業憲章」と中小企業振興基本条例制定・見直しを求める運動がきっかけとなって、台東プラザがまとめた台東区活性化のための「5つの提言と3つの夢」を紹介。藤浦台東支部長も、「『台東区の中小企業振興条例に注目し、見直そう』とある『提言と夢』の実現運動を支援する」と発言。さらに、「上野不忍池にホタルを」「上野にサテライト大学を」「浅草文化の街並みを」の「3つの夢」実現に向けた各グループの取り組みが報告されました。

 法政大学の岡本教授からは、「台東区の支援で中小企業支援のためのコンサル、コラボレーションを行うサテライトオフィスを開設した。大学院生を使って、お客の少ない食堂の調査、カバンのブランドデザイン開発支援などを行った」との発言がありました。

 また台東区からは、昨年10月に振興条例が見直され、小売業の商店街加入、商店街振興協力責務をうたった条例改正が行われたこと、台東区の活性化をめざし、台東区産業振興推進会議が設置されていること、11月には「にぎわい、いきいき、したまち台東」の実現をめざす台東区基本構想が区議会で議決されたことが紹介されました。基本構想では、「産業の活性化、個性を生かした街づくり、学びと交流の仕組みづくり、文化が息づく豊かな生活の創出がうたわれるなど、皆さんの『提言と夢』は受け止められている」とコメント。

 例会では、「提言と夢」をいかに実現していくか、活発な意見交換が3時間にわたって行われました。

<< 中同協・各地の活動の目次に戻る印刷用画面 >>

同友ネットに戻る