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【09.08.26】阿賀野市産業経済振興条例制定し、まちづくりで協議会設置

新潟同友会下越南支部が行政、市民らと連携

 今年3月、新潟県阿賀野市で「阿賀野市産業経済振興条例」が制定されました。同友会が進める中小企業憲章・振興条例制定運動をうけ、新潟同友会下越南支部が中心となって素案をまとめ、市に提案、実現したものです。その後、条例の理念・目的を具体化していくため、「阿賀野市基本戦略検討協議会」を同支部が中心となって関係諸団体に呼びかけ、設置。現在は、地場産業の瓦を活用した地域活性化の取り組みを始めています。加藤昭治・下越南支部長の報告(「同友にいがた」8月号)より紹介します。

まちを元気に 阿賀野市が好きだから

 「日本のそして地方の経済、雇用を守っているわれわれ中小・零細企業が地域の活性化に努めるためにも中小企業振興基本条例を制定し、企業と市民・行政の連携で具体的な施策が今こそ必要」との同友会の方針に共感し、下越南支部も、その実現に向けて動き出しました。

 振興基本条例とは何か、まったく分からない状態からのスタートでしたが、市役所の担当課長や市会議員などの協力や、阿賀野市と同じ焼き物の町である愛知県常滑市に行ってまちづくりを学ぶなどしながら、会員間の思いを共有し、深めてきました。

にぎわいのまち創出を一刻も早くと

 3月に条例は制定されましたが、「戦略を検討する場所がない」「人員・予算も限界がある」「横の連携が取れていない」という課題がみえてきました。そこで、阿賀野市の実情からして一刻も早く行政・市民・中小企業家・関係諸団体が協力して、自主的な阿賀野市の産業経済振興に関する活動を企画するため、自主的な協議会の設置を呼びかけ、「阿賀野市基本戦略検討協議会」を設立しました。目的は「にぎわいを創出する産業のまち阿賀野」を構築することです。なぜなら阿賀野市がみんな好きだからです。

 第1回目の協議会を5月22日に開き、9月8日には6回目を開催します。回を重ねるほどに、いろいろな活動をしている人たちや行政の担当者も個人的に参加するなど、輪が広がりつつあります。

「ごずっちょ瓦ロード」

 「まちを元気にする提案をしたい。そのためには阿賀野市の現状を知らなければ」との思いから、阿賀野市の現状の分析・将来予測から始めました。

 その中で、「ごずっちょ 瓦ロード」の発案をしたところ、瓦組合の賛同も得られ、実現に向かって進行しています。これは昨年、丸三安田瓦工業との協働で施工した「瓦のバス停&瓦の庭園」が好評だったので、さらにその周辺の既存の道路を瓦と焼物で景観を良くして、瓦産業を始め、農業者、観光業者の活性化につなげていこうというものです。

 まだまだ1つの点にしかなっていませんが、「個から共に」「点から線に」「まずは動こう」が共通の思いです。早く阿賀野市が元気になり、子どもたちを含め市民が安心して暮らせるよう、共に夢を持ち、目的を実現させたいと思っています。

 下越南支部長 加藤昭治

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