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【10.10.15】【日本中小企業学会第30回全国大会】統一論題「世代交代期の中小企業経営」

東京同友会会員の池田氏も報告

 日本中小企業学会の第30回全国大会が9月25〜26日、東洋大学キャンパスで行われました。

 設立30周年の節目となった今大会では、渡辺幸男氏(慶應義塾大学教授、前中小企業学会会長)が記念報告を行いました。

 渡辺氏は、「中小企業を研究対象にしようという多種・多彩なメンバーが集い、一貫して中小企業の実態を対象として議論してきたことが大きな特徴」と学会の歴史をふり返り、「今後も“実態から実態へ”という研究姿勢を貫くことが大切」と強調しました。

 国際セッションでは、企業家教育の実践で世界的に有名な、米国・バブソン大学のウィリアム・バイグレイブ名誉教授が講演しました。バイグレイブ氏は、実務家が大半を占める教授陣の下で、多くのファミリービジネスの子弟が実践的に学び、卒業後に成果を挙げている状況を紹介しました。

 2日目に行われた統一論題「世代交代期の中小企業経営」による報告と討論会では、東京同友会副代表理事の池田大氏((株)文典堂社長)が、「経営委譲後の現実と経営課題」と題して、自身の事業継承の経験を報告。続いて行われた討論会では「経営革新とは何か」の議論となり、池田氏は「現実の課題を1 つ1つ解決し、将来に向けて積み上げていくこと。いきなりの飛躍はない」と明言しました。

 全国大会で同友会会員の登場は、昨年の熊本、一昨年の北海道に続くものです。

 今回の大会では、統一論題のほか、「産業集積と中小企業」「中小企業の取引関係」「中小企業金融」などの自由論題で8つの分科会も開かれました。

 大会と並んで行われた会員総会では、中小企業学会会長を2007年から務めてきた三井逸友氏(横浜国立大学院教授)が退任し、新会長には高田亮爾氏(流通科学大学教授)が選出されました。

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